「ファンの子は大事」と金スマで2度も大竹さんを遮ってまで言った言葉。いつも憎まれ口をたたくけど、中居さんが「ファンの子」をとても大事に思ってくれているのはずっと感じてきた。そのことを疑ったことはないし、だから何があっても自分は中居さんのことを信じていられる。
だからあの最後のサムガでファンがしてくれたことは全部届いてますといい、そのことに感謝して、そして期待に応えられないことを謝罪した中居さんが、ファンの期待に応えられないことに苦しんでいるのではないかとずっと心配もしていた。中居さんには本当にたくさんのハガキが送られて、多分みんな望むことは同じで、そして中居さんは本当にできる限りの努力をしたんだと思う。それでも中居さんにはどうすることもできなかった。万能の神ではない以上、中居さんにだってどうにもできないことはある。SMAPを失ったことと、ファンの期待に応えられなかったことと、どちらが中居さんにとって辛かったんだろう。多分、どちらも死ぬほど辛いことだっただろう。
「今のタキツバは「、」だと、今は「、」なんだ。ちゃんと「。」をつけて活動を終了させなさい」とタッキーと翼君に伝えた中居さん。
「どうか滝沢と翼の二人には、ファンの子に…今まで応援してくれた人たちってやっぱりすごく大事だから。その人たちが次に、なんか、進める、自分たちも進めなきゃいけないけど、応援してくれた人たちもやっぱり大事だから」という中居さん。「でも「。」で終わってくれた方がファンの人はちょっとは次に行けますよね」と大竹さん。
ここでいう「。」とは、幕が引かれたかどうかではなく、「ファンが次に進めるような」そういう「幕の引き方」の話なんだと思う。タッキー&翼で言えば、発表になった時にはすでにコンビは解散してて翼君は退所してた。そういう意味でファンが知った時には既に幕が引かれてしまっていたわけだけど、でもそんな幕の引き方ではファンは心の持っていきどころがなくてどこにも行けない。
だから中居さんは「。(ファンが先に進めるような終わり方)」をつけなさいと言い、二人はそれに応えてカウコンのステージに立つことを決めた。そしてそのステージは二人にふさわしい花道、中居さん風に言えば引退試合になったと思う。
「僕個人は怠った人間であって、あの「。」で幕引きっていうのができなかったので、僕はその経験が、幕引きの経験があったので」と中居さんは言う。幕引きはされてしまっているけれど、それはファンが先に進めるような幕引きではなかったと中居さんは思っている。そしてそれは「僕個人」が「できなかった」のだと言う。「誰も悪くない」と言う中居さんは、「させてもらえなかった」とは言わないし、多分本当にそう思ってないだろう。あくまでも自分個人が主体の後悔だ。
ファンとしての自分は、中居さんが「怠った」とは全く思っていない。タッキーのディナーショーで「。」の話が出たと聞いたとき、自分はブログでこう書いた。
「自分は中居さんはスマスマの最終回とサムガ最終回で「。」をつけたと思っている。それがどんなに望まぬことであっても、どんなに不本意な形であっても、一応は「。」をつけたのだと。「。」をつけてスッキリしたというのではなく、彼の中では悔いもあるんじゃないかとは思うけど、それでもあの時あの状況で彼にできるだけの精一杯の言葉をファンに伝えてくれたのだと思っている。」
何を言っても誰かを傷つけてしまうことになるようなとても難しい状況の中で、あのサムガは彼にとって精一杯の「。(ファンが先に進めるような終わり方)」だったのだと思っている。
けれど、実際にそれでは次に進めず嘆き苦しんだままのファンが大勢出てしまったことは事実で、そのことを中居さんは自分個人が「怠った」せいで「。で幕引きができなかった」と言う。あの時、あの状況の中で、中居さんに他に何が出来ただろうと自分は思うし、「中居さんは充分ファンのために頑張ってくれたよ」と言いたいけど、多分中居さんはずっとその後悔を抱えて生きていくんだろう。
(少なくとも当分は)幕を引き直すことはできない以上、ファンが先に進めるかどうかはもう個人個人の問題で、「。」をつけろともつけるなとも他人には言えない。ファンの苦しみが少しでも減ればいいと願うことしかできない。ただ、自分は中居さんにも苦しんでほしくないから、彼に直接「まだ。はついてません。ファンは先に進めないままでいます」と言う人があまり出なくなるといいなと願っている(そう思うことと中居さんにそれを知らせることはまた別のことだ)。
この2年、どこにも行けず立ち止まったままのファンに中居さんはずっと寄り添ってくれていたように思う。それは中居さんにとっても必要な時間だったのかもしれない。でも、ミュージックソンで明るい声でSMAPの曲紹介をしたこと、そしてCDTV年越しライブで少しとはいえ踊ったことで、中居さんの中でも傷が癒えて、壁を一つ越えて先へ進めるようになってきたのかなと自分は感じた。
進んだ先に何があるかは誰にもわからない。でも進まなければそれは見つけることはできない。2019年が中居さんにとっても、ファンにとっても、一つ先に進める年になるように願っている。中居さんが進む先がすべてのファンが望む方向だとは限らないけど、少なくとも自分はそこについていきたいと思っている。
(言うまでもないですがあくまで個人の感想です)
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