TV LIFE Premium 2017Spring号に掲載されたインタビューで、図書館がゴールデンに進出することへの意気込みを聞かれた中居さんはこう答えている。
「あらためて、家族で見てもらいたいという思いが、すごくあります。近年、個人で楽しむ娯楽がますます多くなってきて、それはそれですごくいいと思うんですけど、いっぽうで親子で楽しめるものも残っていってほしい。この番組が、そのひとつになったいいなと。時代と反対の方向性ですから、難しい試みになると思いますが、毎回”挑戦するぞ!”という気持ちで、よい番組を作っていきたいと思います」
「お茶の間で家族で楽しめるテレビ」への強い想いが中居さんにはあると思う。「音楽の日」でも「世代をこえて楽しめる歌を」と以前語っていた。それは「時代と反対の方向性」だろうし「古い」のかもしれない。でも「古い」ものも大事にする中居さんが自分はとても好きだし、家族で楽しめるテレビが残っていってほしいと自分も思う。
残念ながらこの「難しい試み」はうまく行かなかったわけだけど、それでもチャレンジしただけのことは残ったのではないかと自分は思っている。それこそ中居さんの言う「成功は約束されていなくても、成長は約束されている」というやつだ。
「週刊ザテレビジョン」2017年第13号に掲載されたインタビューで、図書館の奥村篤人プロデューサーはこう語っている。
「もちろん、中居さんの番組ですから、プレッシャーもでかいです。でも僕が『ホントにやれるのか?』という自問自答でピリピリしていたおきに、中居さんが言ってくれたんですよね。『失敗してもいいじゃん。”生放送でやります!”ってやって、一か月後に”ごめんなさい、やっぱムリでした!”って収録に戻してもいいし、カッコ悪くてもいいんだよ』って。そう言われつつ失敗するわけにはいかないんですけど、どこかで気がラクになったというか(笑)。(中略)怖がっていたら何もできないし、先がわからないから面白い」
「失敗してもいい、カッコ悪くてもいいから、チャレンジしよう」と言ってくれる人がいたら、どれほど多くの面白い試みが生まれるだろう。本田宗一郎氏の言葉に「試す人になろう」というのがある。「ありふれたことだが失敗と成功は裏腹になっている。みんな失敗を恐れるから成功のチャンスも少ない」と。失敗を恐れてチャレンジしなければ、当然成功も生まれない。
中居さんが大事にしている「汗かく、恥かく、物をかく」の「恥かく」もそういうことだと思う。以前玉森君も中居さんに言われて大事にしている言葉に「ガムシャラにやって、いっぱい恥をかけ」というのがあると話していた。恥をかくことを恐れてチャレンジしなければ、成功も成長もないのだと思う。
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