2019年3月6日放送のナカイの窓「最後のスタジオ 酒飲みSP」の放送終了直後にTBSラジオ系で放送された『山里亮太の不毛な議論』で、山ちゃんが窓と中居さんの話をしていた。この酒のみSPについては山ちゃんも「本当に楽しかったなぁ」と。
ナカイの窓はサブMCというポジションを世に出してくれた感じだという話で、「それまで、僕もそんなMCってポジションをいただいてなかった中で、ナカイの窓っていうのは、中居さんの横で進行するというので。あれ?アイツ、仕切れんじゃね?っていう、山里が今ここに仕切りとかで呼んでいただくようになった、大きな一つであるナカイの窓」と山ちゃん。
窓の一つの大きな功績が、このゲストMCシステムだと思う。窓が始まるまで、TVバラエティのMCの仕事はそれこそビッグ3とかその下だとDTとんねるずとか、とにかく「安心と信頼」のタレントの独壇場で、若手どころか中堅芸人の出番もなかなかなかった。でも中居さんがメインで(だから番組的にはリスクが低い形で)ゲストMCとして色んなタレントがいわば「お試し」的にMCをやることで、その中からMCとして花開いていった人が何人もいると思う。このゲストMCシステムが芸能界に与えた影響について、いつか誰かがきちんと書いてくれないかなあと思っている。
山ちゃんは窓について「中居正広というスーパースターの縦横無尽な振る舞いを、真横?アリーナで見れる感じ」と。山ちゃんは自分は台本をしっかり頭に入れていくけど、中居さんは台本を入れないで来て自由に好き放題やるから、台本を入れてるのは自分だけだから気をつけなきゃと思ってたと。まあ実際には中居さんは「台本入れてないテイ」だと思うよ。でもゲストMCの役割はしっかり進行しながらもいかに中居さんを自由に遊ばせるかってところにあるからね。山ちゃんはそれがすごくうまかったから、ゲストMCとして一番沢山呼ばれたんだと思う。
それが、「俺が時々、進行で派生して迷子になるときとかあるのよ。迷子になった時に、台本を入れてないはずの中居さんが、ポーンッて急にトスを上げるのが、確実に本来行くべきところの進行に必要な一個手前。次の進行を言うのは俺にちゃんと任せながら、一個手前。それを拾えば「あ、そうだ」って言って戻れるのを出してくれるとか」と。
これ本当に高度なことやってるよね。実はしっかり台本を読み込んでないとそれはできない。そして迷子になった山ちゃんの代わりに進行するのではなく、山ちゃんが戻れるように1個手前のところにトスを上げる。TVを見てる人は多分気づかず、山ちゃんが普通に進行してると思うだろう。こういうことが自然にできてしまうのが中居さんなんだ。本当にスーパースター。そりゃ山ちゃんも「やっぱすげぇなこの人って。スーパースターって、こういうことかみたいなのを、凄い勉強になって」と言うはずだ。
山ちゃんは以前にもラジオで話していたんだけど、中居さんは天然で言ってるように見えるけど、物凄い全部繋がってて、綿密に計算して奇跡を起こせるタイプの人だと。「凄い人と将棋打ってるみたいよ。何手先まで読めるのかって」と言っていたけど、そういえば窓でオセロやった時も強さを発揮してたなあ。「NGワードの窓」の時もそうだったけど、ものすごい先の先まで読んで話を振ってるよね。今回の「酒飲みSP」でさらっと言った「意図のないものは絶対にやらない」もかっこよくてくらっとしたけど、本当にどこまで先を考えてバラエティやってるんだろうこの人。
窓では中居さんが楽しくなっちゃうポイントでずっと盛り上がっちゃって台本通りにいかないような時もあって、山ちゃんは最初の頃はそれは自分の力がないからかなと思ってたらしい。でもオンエア見たら楽しいし、何回もそういうことが続いて自分のことを信用してくれてるんだってところが楽しかったと。以前窓の東井Pや黒川Dがインタで話していたように、中居さんが自由奔放に振る舞って台本を壊すことで生まれるおもしろさを窓は大切にしてる。でもそれができるのはゲストMCがきちんと進行してくれるからで、山ちゃんならどんなに脱線しても元に戻せる力があると中居さんが信頼してるからだよね。
中畑清さんらがゲストの「セ・リーグを語ろうSP」の時、山ちゃんは、「野球に興味がない、知らない人」という立場だから、中畑さんのことを実は知ってるけど知らない感じで「ジジィうるせぇな」とか言ったら炎上しちゃった話。この「知らない人」という立場は中居さんもよく取ることがあるから、「そんなことも知らないのか」とか「MCのくせに勉強不足」ってよく叩かれたりもしたけど、知らないふりで質問して視聴者に伝えなきゃいけないことを話してもらうというのもMCの仕事で。まあ山ちゃんも大変だw
つい先ほど放送した「酒飲みSP」の話。今までで一番台本が進んでない、多分8分の1ぐらいしか進んでないと。台本ではどんな話をする予定だったんだろう。これも2週連続ぐらいで見たかったな。
この回、中居さんはロケットスタートで凄い飲んでて、あえて誰よりも先に酔っておどけて、段取りをめちゃくちゃにして楽しんでみたいな感じだったそう。
「中居さんが自由に振る舞うのが楽しいナカイの窓の中で、その最後のスタジオで、自由のギアをトップでやってる感じが、なんか「ナカイの窓のスタジオの最後、こうやって遊びたいんだな、中居さん」みたいなので。そんなみんなでほのぼの見てて」と。「バラエティの終わりは残酷だ」と言った中居さんが、内心はどうあれとにかく楽しく遊んで終わりたい。そういう中居さんをほのぼのと見守ってるゲストMCの面々。想像するとほっこりすると同時に泣けてくる。
これも山ちゃんが以前ラジオで語っていたことだけど、中居さんは「義理堅いっていうかさ。一緒に仕事してる人とかに対して、愛が凄いのよ」と。中居さんと一緒に仕事をしたことがある人達から聞く言葉の端々に、中居さんの愛の深さはしばしば伝わってくる。そういう人だから周りの人たちも中居さんを大事にしてくれて、いいチームが出来ていい番組になる。でもだからこそ別れが辛い。
しかし「中居さんのいい話とかしようとするとすごい嫌がる」ってあいかわらずだなあ。それでもなんだかんだと中居さんのいい話してくれてありがとう山ちゃん。
そして「ファンの方々っていうのは、僕らサブMCをしている人間とかに、中居さんが楽しくしてる姿を、その楽しいを作ってくれてありがとうとかめちゃめちゃお礼言っていただいて。素敵だなあって思って」と、ファンについても語る山ちゃん。そんな風に思ってくれてうれしいな。でも本当にありがたいと思ってる。
「そうやって自分の関わる人の笑顔とかに関わる人に感謝できるって、こんな楽しい人生ないだろうなって」と。そうだね、つい色々と欲張りになってだから苦しくもなっちゃうけど、本当はそれだけでとても楽しい人生なんだよね。
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