「平成最後の新春SP」と銘打って、正直最初はなぜ梅宮親子?と思ったんだけど、見ていくうちにこれは平成ワイドショー史でもあるということがだんだんわかってきて、最後まで見たら年老いた親とどう向き合うのかというまた別のテーマがあったことに気がついた。重い話が出ても、最後にはみんな笑えるようにスタジオを回していく中居さんのMC力に惚れ惚れした回でもあった。
OP、登場する梅宮さんの痩せ方と老いにちょっとショックを受ける。恰幅の良いタフな人というイメージが強かったから。アンナさんの「当時の彼」について中居さんに聞かれていきなり(当時不倫関係だった)別の「彼」について話し始めてしまう梅宮さん。色々あったのね。スタジオがちょっとヤバイという雰囲気になった途端「キャスティングが多すぎて」と指折り始める中居さんにスタジオも爆笑してまた空気が変わった。さすがです。
この「当時の彼」についてはその後仰天ニュースでも取り上げていたけど、ほんとに色々大変だったんだなあ。人たらしの才能があった人だったんだね。その才能を別に生かせなかったんだろうか。しかし当時のワイドショーって色んな意味ですごい。
当時の自分の映像を見ながら「やっぱり自分の都合がいいように解釈していくんですよ。どんなに記事があっても、それが例え本当だったとしても、それを認めたくないわけ。認めたら自分がいたたまれなくなっちゃうから」とアンナさん。そうだね、人間ってそういうところあるよねってこの数年つくづく思う。でもほんと早いうちに見切って別れておけばみんなあそこまで傷を負うこともなかっただろうになあ。そんな簡単にはいかないのが恋なんだろうけど。
しかしこういう話を見るたびに「連帯保証人にだけはなるな」っていう灰原くんの教えを思い出すわ。
スタジオゲストが良純さん、いまるちゃんってみんな二世か。良純さんをいじる中居さんと反撃する良純さんの図がここでも観られてうれしい。
アンナさんが産まれた時からの梅宮さんの溺愛年表。本当に愛されて育ったんだね。アンナさんの誕生日エピソードから、中居さんがパパにプレゼントが欲しくて「今日誕生日なんだけど」って言ったら「(その日に)誕生したとは限らない!」と言われた話w ほんとパパ好きだー。
中居さんに「ザ・昭和のお父さんですね」と言われて照れ臭そうに笑う梅宮さん。「子供が心配で反対するのも、汎愛なのに応援するのも『親』」というナレーションが本当にその通りで、めんどくさい時もあるけど、親って本当に有難いものだなあとしみじみ思った。
友人の俳優たちが次々と亡くなって、「今の自分には生産性がない」という梅宮さん。「生産性」で人の価値を測らなくても、と思うけどずっとスターだった人だから、芸能界の中心で仕事していない自分が受け入れられないんだろうか。でもアンナさんはじめ梅宮さんにそこにいてくれるだけでいいという人たちはいっぱいいると思うんだ。「家族で何しよう?」と中居さんに聞かれて「みんなでTVに出たい」と答えるアンナさん。今回の金スマも、そんなアンナさんの願いをかなえて、梅宮さんに自分は必要な人間なんだと思ってもらうための企画だったのかもしれない。そう言って泣いちゃうアンナさんに「みんなでってどこまでの人達ですか?」と台本をめくるポーズをして笑わせて、またスタジオの空気を変える中居さん。
「親とあと何回会えるか、リアリティのある逆算をする」という話をする中居さん。以前もしていた話だけど、本当にそうだと思う。パパのことが大好きで、どんなに忙しくてもパパに会いに行ってた中居さんが言うから余計に説得力がある。自分ももっと会いに行かなきゃと思った金スマだった。
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